FDEと開発会社の違い|受託開発との役割分担を解説
AIシステムを構築する際、開発会社に受託開発を依頼する方法と、FDE(AI推進責任者 as a Service)を活用する方法があります。両者は競合するものではなく、実際にはFDEが要件整理を行い、開発会社が実装を担うという役割分担で進むケースが多く見られます。
この記事でわかること
- ・比較対象の定義
- ・結論:要件整理前か、実装フェーズか
- ・比較表
- ・向いている企業・向いていない企業
- ・費用・導入速度
こんな企業におすすめ
- ・複数の選択肢を比較してから意思決定したい企業
比較対象の定義
開発会社への受託開発は、要件定義が固まった後、その仕様に基づいてシステムを構築するパートナーです。FDEは、要件が固まる前の段階から現場ヒアリング・課題整理・テーマ選定を行い、開発会社へ渡す要件を整理する推進役を担います。
結論:要件整理前か、実装フェーズか
「何を作るべきか」がまだ明確でない段階ではFDEの活用が有効です。「何を作るか」が明確になった後の実装は、開発会社への受託が適しています。実際には、FDEが要件整理・PoC設計を行い、本格的な開発フェーズで開発会社と連携するという流れが一般的です。
比較表
| 観点 | 開発会社(受託開発) | FDE |
|---|---|---|
| 関わる段階 | 要件定義後の実装フェーズ | 要件が固まる前の課題整理段階から |
| 主な成果物 | 稼働するシステム | PoC結果・推進方針・要件整理 |
| 契約形態 | 請負契約が中心 | 業務委託契約(準委任に近い) |
| 向いている場面 | 仕様が明確な開発案件 | 「何をすべきか」から検討が必要な場面 |
向いている企業・向いていない企業
- 既に要件定義書があり、実装パートナーを探している → 開発会社への受託が向いています
- 何から着手すべきか、要件自体が固まっていない → FDEの活用が向いています
- PoCの結果をもとに本格開発へ進みたい → FDEが要件整理し、開発会社が実装する流れが有効です
- 継続的な運用改善までまとめて任せたい → FDEが運用フェーズの改善提案も担えます
費用・導入速度
開発会社への受託開発は、要件定義書をもとにした見積りとなり、規模により数百万円単位のプロジェクトになることもあります。FDEは月30万円からの契約で、要件整理やPoCという比較的小規模な範囲から始められる点が特徴です。
セキュリティ・権限管理・カスタマイズ・運用
開発会社は納品したシステムの保守を契約範囲で担いますが、業務理解や運用改善の提案は契約内容次第です。FDEは業務理解を重視した伴走が前提のため、運用開始後の効果測定・改善提案までを継続的に担える点が異なります。
選び方
次の観点で検討することをおすすめします。
- 要件定義書が既にあるかどうかを確認する
- ない場合は、FDEでの課題整理・PoCから着手する
- 要件が固まった段階で、開発会社への本格開発を依頼する
- 運用開始後の改善提案まで見据える場合は、FDEとの継続的な連携を検討する
この記事のポイント
- 開発会社は要件が固まった後の実装パートナー、FDEは要件が固まる前からの推進役です。
- 両者は競合ではなく、FDEが要件整理・PoCを行い、開発会社が本格実装を担うという役割分担が実務上有効です。
比較まとめ
どちらが向いているかは、業務内容や社内の状況によって異なります。迷った際は、無料診断や30分相談で現状を整理した上でご検討ください。